ラ・マンチャの男 FAINAL

4月24日「ラ・マンチャの男 ファイナル」が大千穐楽を迎えました。
3月から始まったお稽古はとても良い刺激を与えてくれるもので
これからどんな事が起こるのかと期待に心踊らせてました。
俳優の皆さんは松本白鸚さんや上條恒彦さんをはじめ錚々たる方ばかり。
歴史のある作品にどこまで挑戦できるのか熱い思いで過ごした稽古期間でした。

稽古中たくさんの事を勉強させて頂きましたが心に響いたものが松本白鸚さんの声!
松本白鸚さんの声は伸びやかで聞いていて心地の良いものでした。
その声はセリフの一つ一つに説得力をさらに与えて深みを感じ聞いてる人の
時を奪ってしまうもののように思えました。
演出の面でも白鸚さんはとても細かく、そのこだわりは妥協のないもので
とても勉強になりました。
実力のあるメインさんに負けず
アンサンブルの皆さんの個性光る演技にも刺激をいただきました。
ラバ追いを演じるのに何が必要なのか、どのようにいたら作品が深まるのか。
これまで経験してこられた皆さんからアドバイスをいただきながら進みたくさん助けて
いただきました。
熱く厳しい稽古でしたがこの場に入れたことを誇りに思いたいと思います。

舞台稽古に移り本番に向けての確認中起こったアクシデント。
今後どうなっていくのか不安が募る中、演者の集中力は凄まじく冷静に物事を判断しながら
臨機応変に対応していくのを見て良いカンパニーだなと思ったのを
覚えています。

そして劇団を辞めて初めて立たせていただく東宝の舞台。
意気込みは最高でやる気に満ち溢れてました。
程よい緊張感の中舞台の幕は上がりました。

横須賀芸術劇場で行いました10日間
名だたる方達との本番は夢のようで
同じ時間を生きていれたのかと思うと
喜びが込み上げてきます。
そして劇場まで見に来て頂きました皆様
本当にありがとうございました。
白鸚さんの毎回行います終演後のお客様への
挨拶。大好きな場面でした。
全日程を誰一人欠けることなく終演を迎えられ
感無量です。
このことをしっかりと自分の人生に生かしていき
たいと思っております。

稽古開始から千穐楽まで約二ヶ月間
悩みながら進んできた毎日
本番でその成果を出すように挑んできました。
たくさん壁にあたったけどこの作品に出会えたことが
また出演者の皆さんと会えたことが財産です。

今後もいろんなところで活動していきたいと思っております。
今回のことで学んだことをRattaDancingStarsのレッスンでも
活かし生徒たちに伝えていけるよう励んでいきます。

「ラ・マンチャの男」に関わった全ての皆様
ありがとうございました。



一番憎むべき狂気とは、
あるがままの人生にただ折り合いをつけてしまって、
あるべき姿のために戦わないことだ

ドン・キホーテ抜粋

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