夢を追いかける人
ダンスの世界だけではなく
夢に向かって頑張っている皆さん。
「本番に強い」という言葉をよく耳にします。
私自身も使うのですが
一見いい言葉に聞こえますがこれは
普段は出来ていないの
裏返しだと私は思います。
秋のイベントのお稽古をしている時、隣の大きな会場で
新体操のコンテストが行われてました。
私はある選手の演技を拝見させていただいたのですが、
その選手は5回中4回ボールキャッチを
失敗してしまいました。悔しさで歪む顔。
その選手はどんな辛い練習をしてきてもそれで落選です。
その逆が「本番に強い」ですが
私はそれでよしにして欲しくないのです。それはただの偶然です。
失敗をした選手はすぐ隣の場所で失敗した箇所を練習しにいきました。
しかしそこでも3回続けて失敗をしていました。
普段は成功していたのかもしれない。
私から言えるのは本番はそれほど普段通りいかないという事です。
私が常日頃思っているのは皆さんのお稽古をする姿勢です。
特に本番の為の稽古は常に本番を意識して行う事が大切です。
そこに失敗はありえない事です。あってはいけない事です。
どこかで失敗を良しにしてませんか?またある。本番は何回でもある。
やる方からしたらそうかも知れませんが観に来て頂いたお客様は
人生で1回の舞台かも知れません。
常にこのマインドになる事はとても難しい事です。
しかし、自分に言い訳を作って夢を掴み損ねては
悔やんでも悔やみきれなくないですか?
お稽古はいつも自分と向き合い心を強くし出来ない自分から
目を背けず挑戦していくものです。
稽古で言われた出来ていない所、自分で稽古してますか?
ここが弱いよ、このトレーニングいいよ。
そのトレーニングしてますか?
ある日また稽古で同じ事言われてませんか?
その日々の稽古やトレーニングは
私たち講師がやれと言ってやるものじゃない、
ご両親がやれと言ってやるものじゃない。
夢を見つけたなら
自分でやると決めたなら最後まで責任を持って
やらせるのは自分です。
負けそうな時も挫けそうな時もいつの時も自分を信じて
奮い立たせてその夢に向かって挑戦させるのは自分です。
お客様を感動させるのに偶然はありません。
なので「本番に強い」は成立しません。
夢を追いかけているRATTAの皆さん、今一度稽古の
重要性を再確認しましょう。偶然で叶えれるような
夢は一つもありません。
日々の絶え間無い努力が本番、オーディションで
報われます。
そして一生懸命稽古場で汗をかきましょう。
恥をかいた回数が自信に変わります。
頭で考えて踊っているなら努力が足りない
証拠です。音楽に体が反応するくらい
やり続ける。
まだ何者でもないみんなは何にでも
なれます。
それは日々努力をした人に限ってです。
最高の表現者になってください。